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2009年9月13日 (日)

カルチャーおばさんも福島安正も窓側

コネタマ参加中: 学校の座席。マイ・ベスト・ポジション!を教えて

 近ごろは各種講座があちこちで開かれ、カルチャーおばさんはけっこう忙しい。講座の場所は公民館から大学までいろいろ、どこ教室でも“窓側、前方の席”がベストポジション。
 還暦をとっくに過ぎて目も悪く耳も遠くなったので、黒板の字がよく見え、講師の話が聞こえるように前の方に座る。
 このごろはなんの講座でも中高年の男性もふえ受講生が多いから広い教室でマイクが使われることも。大学の階段教室など前から埋まっていき、勢い先生も熱心になる。試験がないから席に着くのは楽しいし、脳みそが若返る。

Photo_5  ところで江戸末期に生まれ明治維新を経験した若者の勉強ぶりは?
時代が変わって食う

 食うや食わず生きるだけで精一杯、でも明治の若者は勉学に励んだ。自分のために日本のために必死だった。
 その一人、日露戦争を目前にしてシベリア単騎横断の英雄、福島安正はいまの早稲田大学辺りの北門社という義塾で学んだ。当時、北門社(山東一郎/直砥)は慶應義塾三叉学舎同人社とならぶ有数の学校で、外国人を招いて英学も教えていた。

 安正は松本の出身で家が貧しく学資がないので書籍、衣服、布団まで売り払い、真冬でも一枚きりの垢つき浴衣に破れ袴。夜は寝ないで大声で読書をして寒さをしのぎ、昼は日光で暖をとり少し睡眠をとったという。蛍の光窓の雪よりもっとすごい状況だ。

 のち学資の援助が得られ勉強を続けることができたが、安正はこの塾で外国人から学んだ地理学が中央アジア大陸横断に役立った。そしてそれはロシアと戦うために。

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