展覧会:手にこだわった14人の表現
芸術の秋、東京駅・丸の内という絶好の地で開催されている絵画展はいかがでしょう。
このブログをお読みくださっている方は拙著『明治の兄弟 柴太一郎、東海散士柴四朗、柴五郎』に興味を抱いてくださっているかもしれません。実はこの本の表紙を描いてくださったのは安原竹夫先生、14人中のお一人です。
先生の絵が好きで展覧会を楽しみにしている、それだけのご縁で表紙を引き受けてくださいました。そのうえ出版後も何かと応援してくださり心意気がうれしく感謝しています。
安原先生は拙著の会津の兄弟を中心とした日本の近代を記した長い物語を理解し、さらに著者の意向以上のすばらしい作品を描いてくださいました。
アトリエで見せていただいたとき、心象風景が芸術になる瞬間にたちあった気がしました。それと同時に、それに見合う内容だろうかと今さら不安が胸をよぎりました。
その日、アトリエはコンサート会場にいるような素敵な音楽に包まれていたのです。優雅でやさしいバロック音楽に耳を傾けているうちにいつしか不安が消え、喜びに包まれました。表紙とても気に入ってます。自慢です。
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『新しいヘーゲル』長谷川宏 講談社現代新書 1997.5.20
カバー・イラスト=安原竹夫
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