『旧暦と暮らす』旧暦には1年が13ヶ月の年がある!
筍ご飯食べました?
ずいぶん昔になりますが五月の連休、伊那谷の夫の故郷の墓詣りをしました。お墓は家から少し離れたところ、林檎畑の端にあり墓地の後ろは竹藪です。水と供花をもって案内してくれた義姉がなぜか魚籠(びく)を背負っているのが不思議でした。
私たち夫婦が線香に火を点しご先祖様にご挨拶している間に、義姉はタケノコを掘り魚籠に入れました。
その日は遠くから私たちが来たからと親戚が集まり、山のようなご馳走です。私は高価なご馳走より筍の煮物、削り節をまぶして煮た筍に感動、せっせといただきました。
バッカリ食いで行儀悪いですが、柔らかく煮えた筍、でも歯触りが好く香りもあってほんとうに美味しかったんです。夫の実家に行くのは年数を経ても緊張し正直おっくうです。でもあのタケノコをご馳走になれるなら行きたいです。
前置きが長くなりましたが、『旧暦と暮らす』には「スローライフの知恵ごよみ」という副題がついています。
暦をよく知ろうとすると数字が出てくるし何だか面倒そう。とはいえ暮らしに欠かせないし、実際の季節とズレがあります。
その問題を解き明かしてくれるたのが松村賢治『旧暦と暮らす』、旧暦にこだわる著者は昔風の頑固な人かと思うと、さにあらず。著者はヨットで世界周航の旅、
「デンマークを出発点として大西洋、太平洋を渡って日本まで、4万2千キロ、1年9ヶ月におよぶ長い旅」をしたところから書きはじめています。
自分は本書を古書店で買ったのですが、図書館で借りるなどして「忘れかけていた日本人の暮らしの知恵」読んでみませんか?
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