東京スカイツリーと明治の国技館ニュース
JR総武線に乗って両国橋にさしかかると東京スカイツリーが見えた!
思わず携帯を取り出したが間に合う筈もない。仕方ない、戻るときは逃すまい。錦糸町駅の手前から、幼稚園児のように窓の方を向いて携帯カメラのシャッターを押し続けた。
写真は国技館左上にスカイツリー、右後方に江戸東京博物館の屋根が見える。
国技館といえば今、相撲の世界は問題山積、野球賭博、暴力団との繋がりなど大変なことになっている。どちらかと言えばお相撲さん=いい人。江戸博でボランティアしてたとき場所柄よく見かけ親しみがあったのに、がっかりだ。
少し前、北海道で千代の山と千代の富士の“横綱会館”を見学したがお土産を買う気になれなかった。後でガイドさんがいうには、館内を説明してくれたのは千代の富士、現九重親方のお姉さんだという。こんな時こそ少額でいいから買ってくればよかったのかなあ。
話ついでに、明治の両国国技館ニュースを二つご紹介。
「国技館建設現場から骸骨の山」
目下本所回向院内に建設中なる相撲常設館の工事は着々進捗して (ここは沼地だったので明暦の大火で10万余の死者が出たとき死体を投棄。その上にまた安政の大地震での死者も投棄) 「この二大厄災の死体は包合し、さきに蘆的の生え茂りし沼地は堅き人間の地盤を形作りたる始末にて、さればにや・・古き骸骨続々現れ高く積まれ、今では大納骨堂を建設するも入れ切れざる有様なり。」(明治40.国民新聞)
「国技館開館式」
盛大なる開館式を挙行したり・・・常陸山、梅ヶ谷ないし協会役員いずれもフロックコート、あるいは羽織袴にて来賓を迎え記念写真、記念絵葉書を手渡し・・・場内観覧棚に上がれば、見渡す所桟敷一面に椅子を置きて来賓席とし、中央破風作りの土俵には青菰を敷き、祭場を設けて神饌を供えあり。傘のごとき円天井、硝子張りの光線採りに紅白の被いをなしたるが、引き回されし同じ幔幕の色と相映じて、さながら絵日傘の下にあるの思いあり(後略)。(明治42時事新報)
| 固定リンク
コメント