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2010年9月 9日 (木)

相馬郡新地町から早稲田に通う80歳

 9月初め、特急スーパーひたちの乗って福島県へ歴史見学に行った。早稲田オープンカレッジ、日本近代史講座の受講生有志の企画だ。講師の大日方純夫先生もご参加一泊二日、戊辰戦役跡見学である。
 相馬駅に着くと在住の受講生が待っていて、見学者一同の乗ったバスを自らの車で先導し案内してくれた。住む人ならではの説明は丁寧で、お宅へも招いて下さり奥様特製ブルーベリージュースなどご馳走になった。

 バスの窓から海が見え新鮮な感じがした。福島県というと会津盆地が思い浮かび山のイメージだった。海を前にして海も山もある県といまさら実感。どうも遠く離れた県市は訪ねた時の印象が強い。地理に疎い自分だけかな。
 見学は日帰りして途中迄なのと、史跡は「新地町の文化財」(新地町教育委員会)などを参考にしてもらうとして、今日は人生の先輩の話をしたい。

 福島県は東京から“遠い”と思っていたが、目的があって出向く人にとっては“遠くない”。この日、それを教えらた。
 相馬駅で一同を待っていた乗用車運転の受講生は80歳で、毎週金曜日、都の西北早稲田大学まで大日方先生の講義を楽しみに通ってきてる人。他にも関東の遠くから受講している人もいるし、先生も生徒も熱心だ。

 夕方、バスは旅館へ向かい、私ともう一人は80歳のクラスメイトが運転する車で相馬駅まで送ってもらった。
 運転しながら、週1回早稲田、ほかに月1回・新アララギ派の短歌の会や相馬市九条の会(憲法九条、いまこそ旬)で東京に行くこともあるという。これだけでも後部座席の主婦二人感心しきりなのに、更に県や市の史学研究会の幹事も引き受けているそう。一度聞いただけでは覚えきれないほど活動している。
 80歳は高齢と思うが車の運転、何の心配もしなかった。歳って何?若者だってこれほど活躍している人は少ないだろう。見学会にいって元気をもらって帰ってきた。先輩ありがとうございます。秋講座でお会いするのを楽しみにしています。 

 参考:
『はじめて学ぶ 日本近代史』大日方純夫(大月書店)2巻。 上:開国から日清・日露まで/下:日露戦役から敗戦まで
 

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