« 三浦襄、インドネシア独立のために | トップページ | バリ島の米は五期作 »

2010年10月19日 (火)

明治のスポーツ、『明治日本発掘』から

In  バリ島のリゾートで若い人たちが太陽をいっぱいに浴びてストレッチ、ランニング、ラフティングやクルーズを十分堪能していた。かと思うと、併設のスポーツセンターでバドミントン大会を楽しんでおいしい食事をお腹いっぱい。
ピラティスをしても体重増加は免れないが、心配は帰国してからね。
 整備された海外のリゾートで、くったくなくスポーツに汗する皆を見ていると、自分の若い頃と様変わりを感じる。ボーナス貰ったらスキーに行くのが贅沢な遊びだった。

 ところで昔のスポーツは?誰が何をしていたのだろう?“生の報道で読むドキュメント明治”『明治日本発掘』第9巻(河出書房新社)の見出しを見ると、蓮っぱ娘なんていうのがあった。100年前は体育、運動に励む女子は「態度や行いが軽はずみな女」「身持ちが良くない」なんて言われたのだ。

慶応ラグビー部
が試合34.12.8 時事

女子体育に"蓮葉娘"38.2.16 東京朝日
単に体育を目的として女子の得点を失わぬよう優雅温厚なる方法は少ないのである。(中略)世の女子教育家が勝手な真似をするとも、父兄等はこれに対して深き注意を払わぬが今日の状態であるから、蓮葉娘は得たり賢しと新式遊技や旧式舞踊で飛んだり跳ねたり(後略)

テニスも早慶戦 38.5.14 国民新聞

遠泳十マイルに杉村陽太郎優勝 38.8.21 大阪毎日

小島烏水山岳会創設 39.11.5 時事

器械体操の試合 39.11.5 時事

学習院でクロスカントリー 41.1.27 時事

卓球大会開催 42.5.3 東京日日 

最初のスポーツ記者は歌人の窪田空穂 43.3.26 読売
 新聞、雑誌に運動記事を書き初めた元祖は、実は野球についてまだ何も知識を有せぬ窪田空穂君が(後略)
  *空穂は電報新聞社(のち東京毎日新聞)社会部記者だったことがある。

新渡戸稲造
(一高校長談)野球熱批判44.8.29 東京朝日
  *教育者で「武士道」の新渡戸としては塁(ベース)を盗もうなど目を四方八方に配る野球は巾着切りのゲーム?

野球は害毒のキャンペーンに天狗倶楽部反発 44.9.2 読売 
 天狗倶楽部代表者押川春浪中沢臨川山田敏行三氏より、全国学生を侮辱するものなれば、我等はあくまで大々的反抗運動を(後略))

|

« 三浦襄、インドネシア独立のために | トップページ | バリ島の米は五期作 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 明治のスポーツ、『明治日本発掘』から:

« 三浦襄、インドネシア独立のために | トップページ | バリ島の米は五期作 »