「政党政治への道」特別展/憲政記念館
国会議事堂の近くに衆議院憲政記念館がある。そこで折々展覧会があり種々、ナマの史資料の展示があり興味深い。今回は「政党政治への道―――議会開幕から本格的政党内閣誕生へ―――特別展」さっそく見に行った。
議事堂の周り、警備人数がいつにもまして多い。お巡りさんも日本が心配?じゃなく国会開会中だものね。国会図書館前で、誰何された。
イチョウの黄葉が見事で仰ぎ見たり、臭いで銀杏があると知り俯いて探したり、そして携帯でパチリ、パチリ。リュッックおばさん、怪しい?
展示は「原敬日記」の原本、「日英同盟協約」(正本)、伊藤博文らの書簡、かと思うと旅順(水師営)の岩石があったり幅広い。文学と芸術のコーナーでは「長谷川辰之助(二葉亭四迷がロシアに行く)渡露旅券」が目を引いた。
そしてこの時代は日清・日露の戦争の時代でもあったから、またNHKが『坂の上の雲』を放映中だから?秋山兄弟と子規に関連した展示もある。
○ 正岡子規履歴書:子規は従軍記者として清国に渡ったが、大本営に提出した従軍願に添付されたもの。
○ 秋山好古書状、騎馬像、結婚願ほか。
○ 秋山真之正装帽子、キューバ島サンチャゴ湾の観戦報告、**日本海海戦電報など。
** 連合艦隊作戦参謀の秋山真之は七十三隻の哨戒艦艇により敵を探し求めていた。五月二十七日、沖ノ島付近でバルチック艦隊と遭遇、
「敵艦見ユトノ警報ニ接シ連合艦隊ハ直ちに出動コレヲ撃滅セントス 本日天気晴朗ナレドモ波高シ」と大本営に打電した。いよいよ日本海海戦がはじまる。東郷司令長官は全艦隊に
「皇国ノ興廃コノ一戦ニアリ各員一層奮励努力セヨ」と信号を掲げた。
北東に進むバルチック艦隊と南西に進む連合艦隊。このまま進めばすれ違いざまに戦闘となるが、連合艦隊は敵方の射程距離内に入ったところで急転回した。いわゆる「敵前大回頭」「T字戦法」である。
(『明治の兄弟 柴太一郎、東海散士柴四朗、柴五郎』p440バルチック艦隊~より)
| 固定リンク
コメント