白河の関(福島県)から北は
山口県萩に観光旅行、高杉晋作の生家をみて思っていたより立派だと思い、松下村塾を見、ここから近代日本をひっぱった志士たちが輩出したのかと感心した。伊藤博文、桂小五郎(木戸孝允)、井上馨、品川弥二郎らの写真が展示してある場所では、本州のこんな西の方から遠く京や江戸に駆け上がったのかと、改めて国を思う志の強さが感じられた。
ところが頭と気持ちは別、品川弥二郎を指して「この人明治期、すごい選挙違反を指揮したのよね」と言ってしまった。展示ガイドさんが嫌な顔をした。つい反発したくなったのだが大人げなかった。
意識したことはなかったが自分は佐幕派らしい。でも、そうかといって関東・東北に詳しい訳ではない。東北諸藩だって佐幕派ばかりではなく、一つではない東北なのだ。「白河以北一山百文」なんて一括りにしてはいけないんだ。
原敬は「一山」を号にした。自虐的に使うのでなく発憤材料にした東北人も多いと思う。
能因法師:都をば霞とともにたちしかど秋風ぞ吹く白河の関
東北の中でも南と北の違いがあり、太平洋側と日本海側ではうんと違うのが本当だろう。ただし、大災害のあと東北新幹線が東京から仙台まで全線が再開され、いまは東北、ひいては日本の心は一つ。
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