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2011年12月18日 (日)

続・真山青果(仙台)

 日本はいま落ちこんでいる。大変な時代の最中にいるという不安が先走る。そんな中、
「1969」の成功“日本はダメ”論を疑う>を読み、俯いてばかりではダメと思った。そのコラムの一部、

 いま由紀さおりのアルバム「1969」日本語にもかかわらず世界でヒット、古い日本の歌謡番組までインターネットで出回っている。他にも日本の知られざる良品がネットを通じ世界で「新発見」されている。「日本はダメ」論が多すぎる。
本当にいいものは、知られれば世界は評価してくれる。その「気づき」のチャンネルをインターネットが提供してくれる時代なのだ(毎日新聞2011.12.18[時代の風] 坂村健 東大教授)。

 気づき。東日本大震災で東北に目を向けるようになった。幕末~昭和の人名があがると出身地を調べるのが癖になった。そして岩手・宮城・福島の人物とわかれば紹介したく調べる。すると発見や繋がりが見えたりしておもしろい。そうするうち地方を身近に感じるのが観光した時だけとか、親身じゃない自分に気づいた。前回書いた真山青果に対しても親身が足りなかった。
 4人でランチ中「知らないかもだけど真山青果」、そう言った途端3人揃って「知ってるわよ。歌舞伎!」。知らないのは私だった。さっそく図書館へ、調べると前回ブログでは不十分、青果の本領が書けてない。

真山青果は1924大正13年の「玄朴と長英」、以後「平将門」から戦中にいたるまで60篇余り「大塩平八郎」「償金四十万弗」「坂本龍馬」「江藤新平」「国定忠次」「人斬り以蔵」「江戸城総攻」など青果史劇を発表、その頂点が「元禄忠臣蔵」であった。
 二世市川左団次をはじめ、沢田正二郎、井上正夫、前進座など広い分野に多くの名舞台が残されている。

  その作風は綿密周到な史実の考証の上に、相反する強烈な性格を対立させ、規模雄大な悲劇を完成して日本近代最大の劇作家となった。

 新派の作品、脚色に「たけくらべ」「酒中日記」、創作に「のわかれ路」「仮名屋小梅」などの名作があり、またこの時期「焔の舞」などの新聞小説をも書いた。
西鶴研究では『西鶴語彙考証』のほかに「小判拾壱両」以下の脚色があり、『随筆瀧沢馬琴』、『仙台方言考』に、江戸地誌から方言までの学殖の一端をうかがうことができる(永平和雄)。
 (『新版 歌舞伎事典』2011年・平凡社)から引用。

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