加賀百万石の旧城下町・金沢、石川県立図書館・北國新聞
旅雑誌の案内。金沢一泊旅行・いしかわ文化観光スペシャルガイドとめぐる旅。
一日目は自由行動、二日目はガイドと金沢城などを歩いて見学というツアー
その一日目、タクシーで石川県立図書館に行った。
観光に行って図書館に行く人は少ないかもしれない。ふと、石川県立図書館を検索したら、拙著『明治の兄弟 柴太一郎・東海散士柴四朗・柴五郎』があったのでうれしく、行ってみた。
そして、行って良かった。
図書館の建物、蔵書の配置など館内が素晴らしかった。 館に入ると広くまるで円形劇場のよう、また閲覧エリア・グレートホールに圧倒された。
ただ、蔵書が多くても圧迫感がなく、手に取りやすかった。全体が円形、その前にはゆったりした椅子があるからでしょう。
---階段状に360度を取り囲む円形書架には約8万冊が並び、ユニークな椅子の500の閲覧席で思い思いに読書ができる空間だった………(「るるぶFREE秋vol.82」)
趣のある書棚、明るすぎず落ち着いた明かりは東京の東洋文庫によく似ている。
石川県立図書館の方がずっと広いが、穏やかな照明は同じよう。本にやさしい光を用いているのでしょう。
そんなことを思いつつ館内を歩き回ると、郷土資料史料はもちろん井上靖、室生犀星などそうそうたる文学者の全集が並んでいた。
趣のある文学者を輩出しているとあらためて思った。それは北陸、わけても金沢の風土、土地柄もあるかもしれない。
それから、後で読もうと思うものの題名、参考資料などをメモした。
例えば、『台湾を愛した日本人』 『日台の架け橋・百年ダムを造った男』などである。
明治大正、戦前の昭和時代の日本、善し悪しはおいて台湾と深くつながり、その地で活躍した日本人が少なくなかった。
自分も近代史をかじるまで台湾と日本、その周辺の歴史を知らなかった。
これに限らず、自分たちは近隣、アジアの歴史を知らなすぎる、そう思うことがある。
それはさておき、図書館を出て「バス一日乗車券」で金沢駅にもどって、あちこちうろうろ歩いた。
そのうちお腹がすいてきて寿司店に入った。
料理の一覧表が見当たらなかったが、「ノドグロ棒寿司」が目に入り、それに決めた。
席に案内されて「一つ」といったら、お茶を出してくれたお兄さんが 「?」
「一つはちょっと・・・・・・」
棒寿司だから長いと思いこんだのが、「ああ勘違い」 一本じゃなく一切れ、一個とわかって五つ注文。
カウンターの向こうの職人さん、私も苦笑い。
おいしかった。ただ、四百円×五=二千円+消費税、自分にはちょっと
この話を添乗員さんやツアー同行者にして大笑い。ドジのみやげ話です~。
さて、ホテルに入る前、近くの加賀百万石の藩祖を祀る尾山神社をお詣りした。
その戻り「神門」を見上げると、ステンドグラスを思わせる四彩のギヤマンが輝いていた。神社なのに不思議だったが説明を聞いて納得。
さらに、案内板の説明が英語のほかに点字があって感心した。
盲人の方も点字があれば、声の説明を聞き損なっても読み返せて理解が深まりそう。
昔、点字ボランテアをしたことがあり、白内障になってやめるまで数年やっていた。
その節、点字本の校正は盲人の方がしていたが、目明きの自分たちより正確で感心した事を思い出した。
目が見える私たちは言葉や文字を「ひとまとめに読む」、ところが盲人の方は指で一文字ずつ読むので一字も飛ばさない。そして読むのがまた速かった。
盲人の方も点字があれば何度も読み返せて理解が深まるのではないでしょうか。
暗くなる前にホテルに入って部屋の鍵を受け取った。
ふと見ると北國新聞が置かれ、何種類かのパンフレットも置いてある。見れば、その半分は英語だった。
そういえば、新幹線にバス、市内はもちろん何処へいっても外国人旅行者がいた。
改めて、海外からの観光客が多いのを実感、ホテルのエレベーターでも外国人と乗り合わせるのは珍しくない。
今時、都区内はもちろん、金沢のような有名観光地はさらに外国人が多いのでしょう。
さて、預けてあったリュックも受け取って部屋に落ち着いたが、外はまだ明るい。
また外に出て少し歩くと、なんと、北國新聞社・赤羽ホールが目の前に建っている。
その所在地に行ってみたかった新聞社だが、方向音痴なので諦めていた。それがすぐ目の前に! うれしいびっくりである。
実は去年、赤羽万次郎のブログ記事を書いたり、テレビで卓球のTリーグ・松平健太選手を応援したりしていた。
それもつい先日、松平選手と張本選手の壮絶な試合をNetflixでみたばかりというタイミング。
何かに興味をもつと、どこかでつながるらしい。
そのブログ記事、右列バックナンバーからよろしくです。
< 2024年2月12日 地方は世論の本なり 「北國新聞」創刊、赤羽萬次郎>
そういう訳で北國新聞社を! しかし訪ねる訳にもいかず、これを書いている次第である。
次は、国会図書館デジタルコレクションから引用。
<『日本全国新聞雑誌大全』明治27年8月>
明治27年は1894年、北國新聞創刊から2年後である。北國新聞は130年以上続いていて感心する。
新聞、雑誌を始めるのも大変だけど、長く維持するのはもっと大変に違いない。
おそらく北國新聞の携る人は無論、明治以来の金沢の読者も意識が高いのでしょう。
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『日本全国新聞雑誌大全』明治27年8月 野上寅次郎編
1894明治27年8月日本全国新聞雑誌大会 石川県
○ 北陸新報 北溟社
定価一枚 金一銭五厘 一ヶ月前金二十五銭 広告料廿字詰一行三銭(各社同)
金沢市南町四十番地
○ 北陸自由新聞 北陸自由新聞社
金沢市梅本町三番地
○ 金澤新聞 金澤新聞社
金沢市石浦町五十七番地
○ 北國新聞 北國新聞社
能登國七尾港
○ 七尾商況新報 七尾商況新報社 毎一六日 (その他記載なし)
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次は金沢ゆかりの過去記事。
興味がありましたら、右列バックナンバーからご覧いただければ幸いです。
2025年1月20日 (月)
アメリカ式捕鯨の導入・魚類の人口孵化、水産業指導者・関沢明淸(孝三郎)
2024年2月12日 (月)
地方は世論の本なり 「北國新聞」創刊、赤羽萬次郎
2023年2月25日 (土)
小説家『江戸から東京へ』・俳人正岡子規の弟子、矢田挿雲
2023年12月16日 (土)
『日本近代建築の歴史』村松貞次郎 & 昭和期の建築家・谷口吉郎
2022年12月31日 (土)
自然と人生を融合した物理学者・随筆家、中谷宇吉郎
2021年6月26日 (土)
漢学者・井口嘉一郎、新聞投書家・いのくちむかし、機械工学者・いのくちありや
2021年3月 6日 (土)
海老茶式部と自転車、明治の女子教育
2013年12月 7日 (土)
1928ワールドシリーズ、ベーブ・ルースと会った 河野安通志
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